ダース・ヴェイダーとルーク(4才)
作絵:ジェフリー・ブラウン 訳:とみながあきこ
スターウォーズにおける最大の敵といえば、ダース・ヴェイダー。そして彼に立ち向かうのがムスコのルーク・スカイウォーカー。スターウォーズの物語はこの二人の歴史でもあります。
ということで、二人が対決に至る前の普通の親子だった頃のオハナシとして、「ダース・ヴェイダーとルーク(4才) 」の登場となります。
ダース・ヴェイダーもパパなんです。
自己が形成されだして、言いたいことややりたい事を言葉で表現できるようになった4歳のルークを、一人の父親としてダース・ベイダーは宥めすかし褒めそやし、時には叱りながら、りっぱな人間に育つように接していきます。ダークサイドのりっぱな人間に育つようにですが。
アメリカのジェフリー・ブラウンという作家の作品ですが、スターウォーズの設定を通して語られる子供のやることや親の思うことを読むと、親子の事は万国共通なんだなと。
ルーク「ねえぇぇぇぇ。お願いぃぃぃぃ。パパ?もう行ける?ねえ、帰ろうよぉぉぉぉ」
ダース・ヴェイダー「お前の忍耐のなさには、不安になる」
スターウォーズのドンピシャ世代向け絵本
スターウォーズといえば、母親と観に行った「ジェダイの復讐」を思い出します。たぶん、母親と二人で観に行った最初で最後の映画なので、スターウォーズというだけで、あの日を思い出して親子というイメージが加味されます。
あれから30年、小さな子供がいる我々ドンピシャ世代なら、なおさらこの絵本の面白さがわかると思います。間違いなく30~40代の父親向けの絵本です。
自分に当てはめて、ムスコの寝顔を眺めながら、将来ムスコと闘う日が来るのかと馬鹿げた妄想に浸る事もできます。まあ、それが現実にならないよう心掛けようっと。
パパ、大好き