親としてのキモチ

男が父親になる日はいつか?

男は、子供ができると、自然に親父になるもんだと思っていました。

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でも、いざ自分に子供ができてみたものの、子供ができる前と、大きな変化があるわけでもないのです。父親という肩書を市役所で認められるだけで、特別子供のいない男性と身体的にも精神的にも違いはありません。

 

出産という命を掛けた母親スイッチ

女性は、子供を自分の体内に身ごもって、もちろんホルモンなどの影響も受けつつ、10ヶ月という時間を掛けて母親という存在へと進化を遂げていくんだと思います。出産すると母乳が出たりするなど、あきらかな体の変化もあります。

出産時の激烈な痛みを経る事で、身も心も母親へスイッチしてるんじゃないかと。
女性→出産→母親という感じですね。

 

方や、男性は、女性が命を掛けている間、ほぼ傍観しているだけ。もちろん、痛みがある訳でもなく、母乳が出るわけでもなく、特殊なホルモンなんて分泌されるはずもなく、出産前と出産後に、全く違いはありません。
男性→(出産)→男性という感じ。

 

なので、子供が生まれてみると、戸惑うというか躊躇する事が非常に多くあります。父親としての精神が醸成されていないので、育児への心構えというか耐性が全く備わっていないからだと思います。母親は躊躇なく子供に手を伸ばし触りますが、父親は生まれたばかりの子供を前にしてオドオドする人も多いのではないかと思います。

 

男から父親になる産みの苦しみ

男性が父親になるには、たぶん、何かのきっかけを経て、自分は父親であると自らに言い聞かせる事から始まるように思います。そして、仕事の忙しさとかで、忘れかけていた頃に、また何かの出来事を経て、父親であると思いだして心に刻んで、また何かを経て、という事を繰り返し時間をかける必要があるような気がします。

 

中には、子供ができた瞬間から理想的な父親になる人もいるのだと思いますが、私はそうはできませんでした。私の場合は、子供が病気をして寝ずに看病をする、子供を毎朝保育園に送り、夜は風呂に入れて、寝かしつけるという他愛ない育児を地道に続けることで、父親としての自覚が醸成されてきたんじゃないかと思います。

 

保育園への送りを始めた当初は、特に真夏の暑い日などは、あと五年も続くのか、暗澹たる思いになったりしてました。そういう事を乗り越えていくと、徐々に父親としての自我が確立されていくのでしょうね。 

 

まあ、とはいっても、今でも、子供の相手よりも、自分のやりたい事を優先してしまう事もあります。子どもと遊んでいても、ついつい見たいテレビに目が行ってしまいます。父親になるにはまだ時間が掛かりそう。

 

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